中国のEVE Hydrogen Energyは、北京で開催された「第4回 中国国際水素エネルギー・燃料電池博覧会」において、1メガワット級のAEM(アニオン交換膜)電解装置を発表した。この新技術は、中国の水素技術が世界トップレベルに到達したことを示すものだ。
新装置は、3つの技術的ブレークスルーにより、業界の新たなベンチマークを打ち立てている。ひとつは統合型フローフィールド設計だ。LHV効率75~80%を実現し、6万時間を超える耐用年数を誇る。
もうひとつが、高性能電極。電流密度を20%向上させ、5.0 A/平方cmの電力密度を実現。
最後が、コンパクトスタックだ。大規模プロジェクト向けに設置面積を30%削減。4.6~4.8 kWh/Nm3の消費電力で230Nm3/hの水素生成を実現し、単一スタックによる出力の限界を打ち破っている。