ポルシェは、EVの使用済みバッテリーから貴重な素材を回収し、潜在的な資源循環サイクルを検証するパイロットプロジェクトを開始したと発表した。
この取り組みは、リサイクルされたバッテリー原材料の重要性の高まりに対応し、高電圧バッテリーの責任ある取り扱いを促進することを目的としている。このパイロットプロジェクトは3段階に分かれており、段階的に循環型経済の実現を目指している。
第1段階では、開発車両から取り出した使用済み高電圧バッテリーを機械的に粉砕し、「ブラックマス」と呼ばれる物質に加工する。この顆粒状の混合物には、ニッケル、コバルト、マンガン、リチウムなどの貴重な原材料が含まれている。現在までに約65トンの「ブラックマス」が生産されている。
