印刷業界の物流CO2削減へ、パイオニアのルーティング技術を活用

1拠点→5拠点生産にした場合のCO2排出量比較
  • 1拠点→5拠点生産にした場合のCO2排出量比較
  • 「適地生産」により、輸送時に発生するCO2排出量を最大82%削減

パイオニアとグーフは、印刷業界のサプライチェーンにおける物流CO2排出量削減に向けた実証実験を開始したと発表した。この取り組みは、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた印刷業界の環境対策の一環だ。

実証実験では、パイオニアのルーティング技術とグーフのデジタルプリンティングプラットフォームを活用し、「適地生産」による輸送時のCO2排出量削減効果の可視化と有用性の検証を行う。

第一弾として実施したDM(ダイレクトメール)輸送のシミュレーションでは、適地生産(1拠点から5拠点)を行った場合、最大82%のCO2削減が見込めることが分かった。この結果は、印刷業界における環境負荷軽減の可能性を示唆している。


《森脇稔》

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