コンチネンタル、米ぬかから持続可能なシリカ開発…タイヤの安全性と環境性能を向上

もみ殻は持続可能な方法で製造されたシリカの素材に
  • もみ殻は持続可能な方法で製造されたシリカの素材に
  • ウルトラコンタクトNXTにもみ殻灰のシリカを使用
  • コンチネンタルで初めてシリコンを採用したタイヤが1995年に発売されたコンチエココンタクトCP

コンチネンタルは、タイヤの安全性と持続可能性を高めるため、米の副産物である米ぬかを原料とした新しいシリカ素材の開発に成功したと発表した。この革新的な取り組みにより、タイヤの性能向上と環境負荷の低減を同時に実現している。

コンチネンタルの開発チームは、従来のシリカと同等の特性と安全性を持ちながら、より持続可能な代替材料の研究を進めてきた。その結果、食用や飼料として使用できない米の副産物である米ぬかが、持続可能なシリカ製造の信頼できる原料であることが判明した。米ぬかの灰からシリカを製造する方法は、従来の石英砂を使用する方法と比べてエネルギー効率が高いという。

この新しいシリカ素材は、すでにコンチネンタルの最も持続可能なタイヤ「ウルトラコンタクトNXT」に使用されている。同社は30年前にタイヤのトレッドコンパウンドにシリカを初めて使用して以来、その特性を活かしてタイヤの安全性とエネルギー効率を革新的に向上させてきた。


《森脇稔》

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