住友ゴム、「アクティブトレッド技術」が国際賞…凍結路でもグリップ力を発揮

住友ゴムの「アクティブトレッド技術」
  • 住友ゴムの「アクティブトレッド技術」
  • 低温で柔らかくなる温度スイッチ
  • ウェット路面でもグリップを維持できる技術
  • 水で柔らかくなる水スイッチ

住友ゴム工業は、ドイツのハノーバーで開催された「Tire Technology Expo 2025」において、同社の「アクティブトレッド技術」が「R&D Breakthrough of the Year」を受賞したと発表した。

この技術は、タイヤのゴム内に路面状態の変化に反応する2つの「スイッチ」を組み込むことで、ポリマーの動きをコントロールするものだ。1つ目の「水スイッチ」は、水に触れるとゴム表面が柔らかくなり、ウェット路面でのグリップ性能を向上させる。2つ目の「温度スイッチ」は、低温で柔らかくなり、氷上路面でもグリップ力を発揮する。

この受賞は、住友ゴム工業にとって2年連続、通算8回目となる。同社は2010年から継続的に革新的な技術で国際的な評価を得ており、タイヤ業界におけるリーダーシップを示している。


《森脇稔》

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