ポルシェは、VARTA AGグループから高性能円筒形電池メーカーV4Drive GmbHを買収したと発表した。ポルシェは新たに同社の過半数株式を取得し、VARTA AGは経営に関与しない少数株主として残る。
買収に伴い、V4DriveはV4Smartへと社名を変更する。この名称変更は、高性能電池の潜在的な用途が自動車産業を超えて広がることを強調する狙いがある。ポルシェとVARTA AGは、高性能円筒形電池の開発・生産におけるそれぞれの専門知識を結集させ、超高性能リチウムイオン円筒形電池の新たな顧客層の開拓を目指している。
V4Smart製の電池は、すでにポルシェの『911 GTS』にブースター電池として搭載されており、同社の象徴的なスポーツカーの走行性能を新たなレベルに引き上げている。現在、これらの電池はエルヴァンゲン工場で生産されているが、4月からはノルトリンゲン工場の新施設でも製造が開始される予定だ。
