マツダは、本社工場の鋳造設備であるキュポラ溶解炉において、バイオマス燃料100%での操業に世界で初めて成功したと発表した。これは自動車産業における脱炭素化への取り組みとして画期的な成果といえる。
キュポラは鋳造工程の基幹設備だが、従来は化石燃料を使用しCO2を排出していた。今回の実験では、カーボンニュートラルなバイオマス燃料であるヤシ殻由来のバイオ成型炭を100%使用し、安定的な操業が可能であることを確認した。
マツダによると、100%バイオマス燃料によるキュポラの操業は世界的にも前例がなく、鋳造業界および地域パートナーとの連携により実現にこぎつけた。同社は2030年度までに、バイオマス廃棄物由来の燃料によるキュポラのカーボンニュートラル操業を目指している。
