ルノーと吉利の「HORSE」、新型フレックス燃料エンジン生産開始…ガソリンとエタノールの混合燃料に対応

HORSEは、フレックス燃料仕様の1.3リットル4気筒「HR13」エンジンの生産をブラジルのクリチバ工場で開始
  • HORSEは、フレックス燃料仕様の1.3リットル4気筒「HR13」エンジンの生産をブラジルのクリチバ工場で開始
  • 「HORSE」の最先端エンジン試験施設

ルノーグループとジーリー(吉利)の子会社のHORSEは、フレックス燃料仕様の1.3リットル4気筒「HR13」エンジンの生産をブラジルのクリチバ工場で開始したと発表した。

このエンジンは、南米市場向けに特別に開発されたフレックス燃料仕様。ガソリンとエタノールの混合燃料に対応している。

HR13エンジンは最高出力163ps(120kW)、最大トルク250Nmを発揮し、ブラジルの厳しい排出ガス規制L8基準にも適合している。各気筒に200barの高圧で作動する6孔インジェクターを中央に配置し、エタノール燃料使用時の優れた燃料噴霧を実現。これにより、燃費を犠牲にすることなく高いパワーとトルクを発揮することが可能となっている。

HORSEは2025年初めに同工場で1.0リットル3気筒「HR10」エンジンの生産も開始しており、ブラジルでの生産能力を着実に拡大している。クリチバ工場には1億レアルを投資し、年間最大60万基のエンジン生産能力を持つ。


《森脇稔》

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