ヤマトホールディングスは、傘下の米国ヤマト運輸が、米国とメキシコ間の越境トラック輸送サービスに新たな手法を導入したと発表した。
両国の主要空港間で「空港間保税転送」を活用し、国境での通関手続きを不要とすることで、迅速かつ定時性の高い輸送の実現を目指す。
この新サービスは、増加する米墨間の貿易量に伴う物流課題の解決策として注目される。2023年の米墨間貿易総額は約8000億ドルに達し、メキシコは米国の国別輸入額で首位となっている。一方で、複雑な国境通関手続きや貿易量増加に伴う混雑が、輸送の遅延などの問題を引き起こしていた。