Pathfinderは、日本政策金融公庫、商工中金、足利銀行から合計1億円のデット資金を調達し、プレシリーズAラウンドでの追加資金調達を完了したと発表した。これにより、同社の累計資金調達額は約3億円に達した。
今回の資金調達は、同社が開発・運用する「最適配置アルゴリズム」を用いたMaaS(Mobility as a Service)社会の実現を目指す取り組みの一環だ。特に、地域社会における交通手段の選択肢を増やし、住民や観光客の利便性を向上させることを目的としている。
Pathfinderが開発した片道レンタカーサービス「カタレン」は同時に、宇都宮市のスタートアップ支援プログラム「宇都宮アクセラレーター 2024」に採択され、宇都宮と東京を結ぶ片道レンタカーサービスの実証実験を11月22日から開始する。この実証実験は、健康ランド南大門および損害保険ジャパン栃木支店・栃木自動車営業部と協業で実施される。
カタレンは、レンタカーのアウトレットモールのように、多数のレンタカー・カーシェア事業者と提携し、回送車両やレンタカーの上り片道利用ユーザーと下り片道利用ユーザーをマッチングさせる「片道乗り捨て専用レンタカーのマッチングプラットフォーム」だ。本来レンタカーとして利用されない車両を活用するため、事業者は回送コストを抑えるだけでなく収益に変えることが可能だ。一般のレンタカー事業者であれば、必要な車両数を削減できる。