キッチンカーの弁当価格、1年間で約3.5%上昇…多様な価格帯での提供が人気

キッチンカー / フードトラック(イメージ)
  • キッチンカー / フードトラック(イメージ)
  • キッチンカーの弁当価格、1年間で約3.5%上昇
  • コルポデラストレーガ:牛肉のペポーゾ(1500円)
  • むら川:サーモンのレアカツ海苔弁当(1200円)
  • ビストロカルロス:カルロス☆ビーフステーキ&ハーブチキンスペシャル(1200円)
  • SHOP STOPアプリ

東京都内のキッチンカー弁当の平均価格が、2023年10月から2024年10月までの1年間で約3.5%上昇した。日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP(ショップストップ)」を展開するMellow(メロウ)は、東京都内のキッチンカー弁当価格に関して調査した。

●キッチンカーの弁当価格の“安定性”

帝国データバンクによると、2024年10月に値上げされた食品は2911品目に達し、今年最多となった。食品価格の上昇傾向の中で、SHOP STOPに出店している東京都内のキッチンカーの弁当価格も変動する。

メロウの独自データ分析によれば、東京都のキッチンカー弁当の平均価格は2023年10月の851円から、2024年10月には881円へと、30円(約3.5%)上昇した。この上昇率は、総務省が2024年10月に発表した同期間の東京都区部における食料品(生鮮食品を除く)の価格上昇率3.8%上昇と同様の傾向だ。キッチンカーの弁当価格がとくだん変わった動向はしていない。

●ニーズに応える多様な価格帯

メロウによると、多くのキッチンカー事業者は、原材料価格の上昇にもかかわらず、顧客への配慮から急激な値上げを控える傾向にあるという。そのいっぽうで、キッチンカーランチの平均価格を大きく上回る1200円超の価格設定でも、高品質な食材や独自の調理法で提供する店舗が人気を集めているそうだ。

この状況からメロウでは、キッチンカー弁当市場において消費者は、価格の安さだけでなく、品質や提供される価値に見合った「納得感」や「満足度」も重視していると考える。


《高木啓》

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