ヤマハ発動機は10月18日、フランスのベネトゥグループが展開する「PRESTIGE(プレステージ)」ブランドの新型モーターヨット『PRESTIGE F4.9』を、10月中に日本で発売すると発表した。
「PRESTIGE F4.9」は、新たなデザインコンセプト「ザ・フレンチ・リヴィエラ」のもと開発された新世代のサロンクルーザー。外観デザインは水の動きからインスピレーションを得たエレガントかつダイナミックな曲線に仕上げられている。両舷側に配置されたファッションプレートは、新世代「F」シリーズのアイデンティティを象徴している。
キャビン内部は明るく広々とした空間となっており、ユニークな「オーシャンビューギャレー(キッチン)」を設置。ゆとりのあるリビングスペースを配したアフトデッキ(後部デッキ)との一体感を演出している。3室のベッドルームを備えた室内だけでなく、サンベッドやギャレーを備えた開放的な大型フライブリッジなど、最上クラスの居住性が追求されている。

ゆったりと洋上での時間を楽しむサロンクルーザーにふさわしいスピード性能を設定。エンジンはVOLVO PENTA製IPS650を2基搭載している。新設計の船体形状に加え、Seakeeper製ジャイロシステムを採用。ローリング(横揺れ)を高次元で抑制し、洋上での停泊時、航走時においても卓越した安定性を実現した。
ヤマハ発動機では2020年からPRESTIGEブランドのモーターヨットの輸入・販売を行っており、これまでに累計15隻の販売実績を築いている。「PRESTIGE F4.9」の発売により、現在同社が扱うPRESTIGEのモーターヨットのラインアップは「PRESTIGE 520」「PRESTIGE 460」、カタマラン船型の「PRESTIGE M48」を合わせ、計4モデルとなる。
「PRESTIGE F4.9」は、洋上でゆったりとした時間を過ごすことに憧れる新規層を主な購入者層として見込んでいる。ヤマハ発動機は、この新型モデルの投入により、日本におけるマリンライフスタイルの更なる普及と高級ヨット市場の拡大を目指している。