リチウムを持続可能な手法で大規模生産へ、米SLBが試験に成功

米SLBのリチウム抽出の実証プラント
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米国のSLBは9月10日、ネバダ州クレイトン・バレーの実証プラントにおいて、リチウムの持続可能な大規模生産に向けたソリューションを試験し、成功した、と発表した。

SLBの独自の統合ソリューションには、海中についての専門知識と直接リチウム抽出法(DLE)などの先進技術が組み合わされている。この技術は従来のリチウム生産法に比べて速さが500倍で、土地の使用率は10%。商業規模施設の約10分の1の面積で操業できるこのプラントでは、塩水から回収できるリチウムの割合が96%に達したことが証明された。

SLBの統合ソリューションは、エンドツーエンドのプロセスであり、高度な不純物処理や濃縮技術を用いて純度の高い炭酸リチウムまたは水酸化リチウムを生産する。また、DLEをベースとした他のソリューションに比べて、水・エネルギー・化学試薬の使用量が大幅に少なくて済む。


《森脇稔》

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