亜鉛イオン電池技術を手がけるエナーポリーは、世界初の亜鉛イオン電池のメガファクトリーをスウェーデンに開設した、と発表した。この施設は、持続可能で安全かつ手頃な価格のエネルギー貯蔵を支えるクリーンエネルギーへの世界的な移行に向けた重要な一歩という。
この6500平方mのエナーポリー生産革新センター(EPIC)は、ストックホルム北部のロセシュベリに位置し、2026年までに年間100MWhの最終生産能力を達成する予定。すでに試運転が始まり、2025年には生産が開始される。このメガファクトリーは、市場向けの電池ソリューションの共同開発を促進し、商業、産業、公益事業向けの大規模なパイロットプロジェクトを実施するための基盤を提供する。
2024年7月、エナーポリーは乾式電極製造装置をメガファクトリーに導入するとを発表した。この一貫した電池生産ラインとプロセス開発能力により、生産能力の加速、コスト削減、廃棄物削減、エネルギー消費の低減が可能となり、より持続可能なエネルギー貯蔵ソリューションを実現することができるという。