中国のUAESとロームは9月5日、SiCパワーデバイスに関する長期供給契約を締結した、と発表した。
両社は2015年から技術交流を開始し、SiCパワーデバイスを搭載した車載アプリケーション開発で協力関係を築いてきた。2020年には中国上海のUAES本社に「SiC技術共同実験室」を設立し、パートナーシップを強化した。2021年にはロームのSiCパワーデバイスが高く評価され、優先サプライヤーに選定された。
長年の技術パートナーシップの結果、EV用オンボードチャージャーなど、ローム製SiCが搭載された車載製品が量産されている。現在、EVの高効率化に向けて、ロームのSiCチップを搭載したインバータモジュールの開発が加速している。これに応えるため、今回の長期供給契約が締結された。このSiC搭載インバータモジュールは、2023年11月より供給が開始されている。