ETC多目的利用サービス「ETCGO」導入へ、三浦縦貫道路で社会実験

社会実験箇所
  • 社会実験箇所
  • 三浦縦貫道路
  • 料金所(一旦停止)
  • ETCGOの通行手順
  • 実験レーン
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神奈川県道路公社は7月17日より、三浦縦貫道路(横須賀市~三浦市)において、ネットワーク型ETC技術を活用した新しい決済サービスである「ETCGO」の本格導入に向けた社会実験を開始する(7月5日発表)。

1月12日15時00分までの期間、三浦縦貫道路料金所(神奈川県横須賀市)で、「ETCGO」サービスによる非登録での安全かつ円滑なETC決済の長期間稼働を検証する。今回の社会実験は、事前登録が一切不要で、所有するETCカードをそのまま利用できるようになり、本格導入に向けた最終段階の実験だ。

「ネットワーク型ETC技術」とは、遠隔地に設置したセキュリティ機能を有した情報処理機器と駐車場などにおける複数の路側機を通信ネットワークで接続し、路側機で取得した情報を集約させて一括処理することで、ETCカードを用いた、各種決済の安全性を確保する技術のこと。

「ETCGO」は、国土交通省が推進するETC多目的利用サービスの一環として、アマノ、日立製作所、首都高速道路、首都高ETCメンテナンスが共同で事業化した、ETCカードによる決済サービス(ETC多目的利用サービス)だ。これまで神奈川県道路公社が取り組んできた「ワンストップ型ETC」と同じ機器を使用し、料金所を利用の際は料金所で一旦停止が必要だ。

ETCは、首都高速道路管内で利用率が98%に達するなど、全国の高速道路料金所で通行料金の支払い方法として広く普及している。いっぽう地方道路事業者においては、ユーザーからETC導入の要望はあるものの、コストなどの課題があり、導入が進んでいない。

神奈川県道路公社では、従来のETCに比べ、初期費用および維持管理費用が安価なネットワーク型ETC技術を活用した新しい決済サービスの導入に向けて、ネットワーク型ETCの社会実験を実施してきた。昨2023年度は「ワンストップ型ETC」という名称で社会実験を行ない、安全かつ円滑な料金所の通過を確認できた。

ただしこれまでの実証実験では、ETCカード番号などの情報を事前に登録する必要があった。今回は事前登録無しで、安全かつ円滑なETC決済が可能かどうかを検証する。そして、この成果を踏まえて本格導入へと繋げる。

今回の社会実験で使用可能なETCカード会社は、三井住友トラストクラブ(ダイナースクラブカード)およびイオン銀行(イオンETC専用カード)の2社。


《小崎未来@DAYS》

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