車両ソフトウェアを手がける米国のApplied Intuitionは6月18日、複雑な地形を安全に走行できる新開発のオフロード自動運転システムを発表した。
オフロードでの自動運転は複雑。オフロードの地形はダイナミックで一貫性がないため、障害物検知や回避といった自動運転システムの基本機能に影響を与え、安全で効率的なオフロードナビゲーションに課題をもたらす。オフロード環境はまた、安全上のリスクがあり、オペレーターに高い認知的負荷をかける。自動運転システムは、業務の効率化と生産性の向上に貢献しながら、マンパワーの削減に取り組むことができる。しかし、複雑なインフラを必要とし、自社で開発・維持するにはコストと困難が伴う。
Applied Intuitionは、このような課題を解決するために、市販のハードウェアで動作し、実際の環境でナビゲートできる堅牢なオフロード自動運転システムを開発した。このテクノロジーは、最新の機械学習(ML)技術と過酷な環境を理解する専門家チームによって設計されている。このシステムは、個別にファクタリングされたモジュールで構成されており、顧客のロボットシステムに個別に組み込むことができる。
Applied Intuitionのローカライゼーションとマッピングを同時に実現する機能は、正確なGPS信号を必要とせず、車両が荒れた環境、オフロード、地図にない場所を認識できるようにする。認識と物体追跡機能は、静的な地形と動的なオブジェクトの両方について、意味的な理解と3D幾何学的モデリングを含む、リアルタイムでの周辺環境の忠実度の高い全体像を提供する。