エヌビディア(NVIDIA)は6月17日、物理的に正確なセンサーシミュレーションを活用する新たなマイクロサービス「NVIDIA Omniverse Cloud Sensor RTX」を発表した。
このサービスは、自動運転車、ロボットアーム、モバイルロボット、ヒューマノイドおよびスマートスペースのAI開発を加速させることを目的としている。
センサーは数十億ドル規模の成長が著しい産業であり、自動運転車やヒューマノイド、産業用マニピュレーター、モバイルロボット、スマートスペースに物理世界を理解し、情報に基づいた意思決定を行うためのデータを提供する。NVIDIA Omniverse Cloud Sensor RTXにより、開発者は現実世界での展開前に、物理的に正確でリアルな仮想環境上でセンサーの知覚と関連するAIソフトウェアの大規模テストを実施することが可能になる。これにより、安全性を高めつつ、時間と費用を節約できる。
この新サービスは、OpenUSDフレームワーク上に構築され、NVIDIA RTXレイトレーシングとニューラルレンダリング技術を搭載している。ビデオ、カメラ、レーダーおよびLiDARを通じて得られる現実世界のデータと合成データを組み合わせることで、仮想環境の作成を加速する。