次世代レンジエクステンダーは航続800km、バッテリーサイズは半減…HORSE

HORSEの次世代レンジエクステンダー
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HORSEは5月30日、乗用車および軽商用車向けの次世代レンジエクステンダー技術を発表した。この新技術により、バッテリーサイズは従来のEVと比較して2分の1に小型化され、EVモードで約200km、エンジン併用で800kmの航続を実現する。

HORSEは、革新的かつ低排出のパワートレインシステムの世界的リーダー、と自負する。今回の発表は同社の次世代レンジエクステンダーパワートレインの一環だ。このパワートレインは、200kmのEVモードの航続を可能にし、エンジンがさらに600kmの航続を追加することで、合計800kmの航続を実現する。これにより、ドライバーは長距離移動が可能となり、低排出ゾーンへのアクセスも容易になる。

高電圧バッテリーはEV向けバッテリーの約半分のサイズであり、コスト削減、重量軽減、そしてレアメタルのサプライチェーンへの影響を軽減する効果がある。エンジンは、バッテリーを電動ジェネレーターを通じて50kW(乗用車モデル)および80kW(軽商用車モデル)の出力で充電するオンボード電源として機能する。これにより、高電圧バッテリーの充電レベルを維持し、モーターを駆動する。

レンジエクステンダーの利点は、エンジンが常に高効率の運転範囲で動作し、燃料消費と排出を最小限に抑える点にある。従来のプラグインハイブリッド車(PHEV)とは異なり、レンジエクステンダーの内燃エンジンは車両の車輪を直接駆動しない。バッテリーの充電状態が充分な場合、エンジンは自動的に停止する。


《森脇稔》

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