中国の自動運転技術企業の文遠知行(WeRide)は5月22日、広州市から無人の自動運転車「ロボバン」の走行テストの許可を取得した、と発表した。
これにより、同社の自動運転商用車「文遠貨運車」は、広州市内で無人の走行テストを実施することが可能となった。テスト範囲は6つの行政区および南沙全域にわたり、797本の道路、総延長3247kmに及ぶ。
これは、中国初の都市オープンロードにおけるレベル4の自動運転商用車の無人遠隔テストの許可となり、24時間365日対応の自動運転商用車のテストを支援する初の試みだ。この許可は、文遠知行が自動運転車の商業化に向けて大きな一歩を踏み出すための強力な支援になるという。
文遠貨運車は、江鈴汽車(JAC)のEVをベースに開発された。文遠知行の全てのスタックソフトウェアとハードウェアソリューションを搭載し、360度の検知能力、全冗長シャシー、知能運転システムを備えている。これにより、都市中心部や郊外、高速道路などのあらゆるシーンでの全天候運行が可能となり、効率的でコスト削減、デジタル化された自動運転ソリューションを提供する。