世界初の風洞実験室、空力と音響と熱力学の3つを一体化…中国広汽が開設

広汽グループの風洞実験室
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中国の広汽(GAC)グループは5月23日、空力学、音響学、熱力学の3つを一体化した世界初の風洞実験室を開設した、と発表した。

広汽の風洞実験室は、空力学、音響学、熱力学を一体化した世界初の実験施設、と自負する。中国の自動車メーカーとして、初の全サイズ対応の風洞実験室でもある。8年の歳月をかけて建設され、面積は4500平方mに及ぶ。

この風洞実験室は、従来の風洞設計に比べて、実験効率を向上させ、複雑な環境変数をシミュレーションできる点が特徴。これにより、広汽は自社でのイノベーション能力を強化し、高度な技術自立を推進する重要なツールとする。

実験室の主風機システムは直径8.5mの軸流式風機を採用し、最大出力は2200kW、風速は最大200km/hに達する。制御精度は0.5km/hと高く、各種の重要な技術指標は業界トップレベルとした。また、実験室は高精度の測力天秤システムと移動測定架システムを備え、髪の毛の直径ほどの精度で、車両の空気抵抗や風の干渉力を測定できる。


《森脇稔》

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