ZFは5月23日、新型アジマススラスター(船舶の推進装置の一種)「ZF AT 50」を発表した。最大出力1108hpの船舶に対応し、従来のシステムと比較して最大17%の効率向上を実現している。
ZF AT 50は、LドライブやZドライブとして利用可能で、ウェルマウント、デッキマウント、スターンマウント、トンネル、リトラクタブルスラスターとして設置できる。これにより、タグボートからスーパーヨットまで、さまざまな船舶に適している。
ZF AT 50は、ZFとオランダのクリンペンが共同開発した初の海洋製品だ。この協力により、ZF AT 50は最適化されたギアデザインと流体力学的なケースを備え、従来の製品よりも最大17%の推力とボラードプルを実現する。これにより、同じエンジン出力でより高い速度と推力を実現し、エンジンパワーを削減することで、排出量とライフサイクルコストの削減も可能となる。