国土交通省は、災害時を想定して、医療機器に電動車から給電する実証を医療機関と連携して実施する。
台風や地震などによる災害発生時に停電する恐れがあるが、電動車を「移動式電源」として活用することで、避難所などに給電することができる場合がある。
2018年の房総半島が台風で停電した際、自動車メーカーが被災地に電動車を派遣し、外部給電機能を活用した活動が行われた。医療機器についても停電時に避難所や自宅などで電動車から給電したいという要望がある。
国土交通省では、2021年度に「災害時における電動車から医療機器への給電活用マニュアル」を策定し、2022年度に川崎市で電動車から医療機器に給電する実証を実施した。

今回、国立成育医療研究センターと連携して新たに実証する。在宅で人工呼吸器などの医療的ケアが必要な子どもを対象とした国立成育医療研究センター主催のイベント「医療的ケア児と家族にアウトドア体験を送ろう!」が、6月25日にリコー総合グラウンド(東京都世田谷区)で開催される。