“ダイレクト型”を選ぶドライバーがじわじわ増加中!? 自動車保険、お得なのは…【カーライフ 社会・経済学】

“ダイレクト型”を選ぶドライバーがじわじわ増加中!? 自動車保険、お得なのは…【カーライフ 社会・経済学】
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クルマ生活に直結する「社会・経済」情報を広く発信している当コーナー。今回は、クルマを維持する上での必須経費の1つである「自動車保険」の最新動向をリポートする。「自動車保険」には「ダイレクト型」と「代理店型」の2つがあるが、お得なのは果たしてどちらか……。

「自動車保険」は、販売形態の違いで大きく2タイプに分類できる。1つが「ダイレクト型(通販型、ネット型)」で、もう1つが「代理店型(店舗型)」だ。前者は、契約者が主にはネットにて直接申し込むもので、後者は代理店の担当者を介して契約するものだ。

ところで、契約者数が多いのはズバリ、「代理店型」の方だ。とある自動車保険会社の広報担当者に話を聞いたところ、あくまでも推定ながら約8割のドライバーが「代理店型」を選んでいるとのことだ。

しかしここにきてじわじわと、「ダイレクト型」の「自動車保険」を選択するドライバーが増えつつあるという。

ちなみに「ダイレクト型」の「自動車保険」が日本で販売されるようになったのは、大体2000年ころだ。そして当時の自動車保険業界関係者の中にはそれを、“黒船”と見る向きも多かったという。そう見る人たちは、「ユーザーの多くが一気にそちらに流れるのでは」と危惧したわけだ。

でもそうはならなかった。従来からある「代理店型」の「自動車保険」が主流であり続けてきた。そしてその傾向は今も変わってはいない。

しかしながら先述したとおり今、「ダイレクト型」を選ぶドライバーの数が微増している。その要因は、主には3つが考えられる。1つが「安さ」、2つ目は「宣伝の多さ」、3つ目が「ネットの普及」だ。

それぞれがどういうことなのかを説明していこう。まず「安さ」では「ダイレクト型」が一歩リードする。等級や特約の設定等々で異なるので一概には言えないが、同一条件の「自動車保険」を比較すると「ダイレクト型」ならおよそ20%ほどの節約が効く。「自動車保険料」の平均的な年額は10万円程度と言われているが、同一の内容であれば「ダイレクト型」は8万円ほどで済むわけだ。この違いは小さくはない。

そして「ダイレクト型」は、宣伝にコストをかけられる。人件費や店舗の家賃等の経費が少なくてすむからだ。実際、テレビやネット広告で目にする「自動車保険」のCMの多くは「ダイレクト型」だ。その宣伝の効果が現れている。さらには、今やさまざまなものがネットで買われサービスの契約もスマホで実行されている。ネットで契約するという行為に対する“慣れ”も、以前と比べてかなり進んだ。

かくして「ダイレクト型」の「自動車保険」のユーザーが微増しているのだが、さて、サービスの質の違いはあるのか、ないのか……。

そこのところについては次回の記事にてリポートする。お楽しみに。

《太田祥三》

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