鉱山の無人ダンプトラックの運行システムで小型車両も自動走行、コマツとトヨタが共同開発へ

コマツ製無人ダンプトラックと、トヨタ製ALV(コンセプト車両)
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  • 各社の役割

コマツトヨタ自動車は5月17日、無人ダンプトラック運行システム(AHS)上で自動走行するライトビークル(ALV)の開発にて協業を開始すると発表した。

近年、鉱物やエネルギー資源の安定供給のため、鉱山現場は長時間稼働が求められ、過酷な労働条件でオペレーターなどの人材不足が課題となっている。また、多くの機械が稼働している鉱山現場では、さらなる安全性向上のため、人的ミスによる事故の削減も求められている。

現在、AHSの管制下では、鉱山現場の走路に、無人ダンプトラックと、作業員の輸送や保守点検に携わる有人ライトビークルとが混在して走行。人的ミスによる衝突を避けるため、すれ違い時に無人ダンプトラック側が減速、または停止する仕組みを取り入れることで安全性を確保している。しかし、無人ダンプトラックの稼働効率という観点からは、鉱山オペレーション全体の生産性に課題を残していた。


《纐纈敏也@DAYS》

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