“自動車文化”を愉しもう、というテーマの新旧車両の展示会、オートモビルカウンシル2023(4月14~16日、幕張メッセ)。二輪車でも、イギリスのそれぞれ個性的なブランド、ロイヤルエンフィールドとマット・モーターサイクルが出品していた。
いずれの車両もVTホールディングスグループで、自動車・バイクの車両及びパーツの輸入販売を手がけるピーシーアイの取り扱いだ。
ロイヤルエンフィールドは1901年に最初のオートバイを製造し、現存するオートバイブランドでは世界最古になる。企業としてはインドのメーカーになり、その印象が強い人もいるかもしれない。2023年の幕張にはレトロなスタイリングの3台を持ち込んだが、現行市販車の『コンチネンタルGT650』と、それをベースにしたカスタム車両、「マイダス・ロイヤル」と「ロイヤルエンフィールド-改」だ。
マイダス・ロイヤル(オートモビルカウンシル2023)マイダス・ロイヤルのカスタムを手掛けたのは台湾のラフ・クラフツ社だ。2017年にEICMA:ミラノモーターサイクルショーでコンチネンタルGT650が発表されるのと同時に、ブースに飾られた1台。リアサスペンションをモノショックにするなど、前後ともハイパフォーマンスなサスペンションを採用。リアのモノショック化に合わせて、リアフレームは再構築されている。フロントカウルやシートカウルも新たにデザインされた。
AN-BUカスタムモータース・ロイヤルエンフィールド-改(オートモビルカウンシル2023)ロイヤルエンフィールド-改は、名古屋市を拠点とするカスタムファクトリー「AN-BUカスタムモータース」の藤田浩一代表が製作。1970年代から1980年代にかけて耐久レースなどで活躍したレーシングマシンのイメージでカスタムしている。3月の大阪モーターサイクルショー2023で初公開されている。
マット・モーターサイクルMASTIFF 250(オートモビルカウンシル2023)いっぽうマット・モーターサイクルはバーミンガムに本拠をおくカスタムバイクメーカー。「クールで、取り回しが楽で、レトロな街乗りバイクが欲しい」という要望に応えて、「気軽に乗れて、維持が簡単で、安く、それでいて大型の旧車と同じようなスタイルとサウンドを感じながら走らせる」というカスタマイズを手がける。
幕張メッセには2023年発表モデルの3車種、『マッシュマン250』、『GT-SR 250』、『マット・マスチフ250』を並べた。