JR西日本は2月17日、同社所有のN700系が東海道新幹線で車両不具合を起こした件について、その概要を明らかにした。
これは2月16日15時2分頃に小田原~新横浜間で発生したもので、博多10時39分発『のぞみ22号』が267km/hで走行中に、運転台モニターが1両に4つある空気バネの圧力バランスに異常があることを示したため停車した。
JR西日本のN700系では、2017年12月に博多発東京行き『のぞみ34号』で台車亀裂のトラブルが発生しているが、この時にもバランス異常が発生したことから、それを検知する装置が搭載されていたが、運転士が直後に床下を確認したところ、亀裂がないことを確認したため、小田原まで移動。乗客をすべて降ろした上で、車両を東京仕業検査車両所へ回送し調査した結果、8号車の自動高さ調整装置に不具合を確認したという。
この装置は、乗り心地をよくするため、走行中の車体重量の変化に応じて自動的に空気バネへ給排気することで車体の高さを一定に保つもので、不具合が確認された装置はすでに取り外され、詳細が調査されているが、JR西日本では緊急対策としてN700系を対象に装置の機能確認を速やかに行なうとしている。
自動高さ調整装置の概要。