旭化成、自動車の廃CFRPをリサイクルする基礎技術を開発

連続炭素繊維をリサイクルするプロジェクトの特徴
  • 連続炭素繊維をリサイクルするプロジェクトの特徴
  • 電解硫酸法の特徴
  • リサイクルした連続炭素繊維とフィラメントワインディング成型品
  • リサイクル連続炭素繊維とポリアミド樹脂「レオナ」を用いたCFRTP-UDテープ

旭化成は、北九州工業高等専門学校東京理科大学と「自動車用炭素繊維サーキュラーエコノミー・プログラムの研究開発」と題したプロジェクトで、連続炭素繊維をリサイクルする基礎技術を開発した。

プロジェクトでは、自動車から廃棄されるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)/CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)由来の炭素繊維を、再びCFRP、CFRTPとして自動車に再利用する循環システムの社会実装を目指すもの。

自動車から廃棄される炭素繊維を連続炭素繊維としてリサイクルすることで、高品質、安価なCFRTPを提供して自動車の軽量化や、それに伴う省エネルギー効果が見込まれる。

今回、プロジェクトを実現するため、「電解硫酸法」を開発した。これは硫酸を電気分解することで生成する酸化性活性種によってCFRP、CFRTPの樹脂成分を分解し、炭素繊維を取り出してリサイクルする。


《レスポンス編集部》

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