岡山市の大森雅夫市長は11月29日の定例会見で、岡山電気軌道の路面電車延伸に伴なう岡山駅前広場の整備工事に2023年1月10日から着手すると発表した。
路面電車の延伸は、現在の岡山駅前停留場から岡山駅前交差点を横断する形で100mほど先の岡山駅前広場まで乗り入れるというもので、2020年3月に国土交通省から事業が特許されていた。
完成すると徒歩による交差点の横断がなくなり、路面電車から岡山駅までのアクセスが向上。延長線上の終点となる岡山駅前広場には新たに2面3線の停留場が設けられ、路面電車とJRとの乗換時間が現行より1分30秒~3分程度短縮されるという。
今回の駅前広場整備工事はその皮切りとして行なわれ、自動車駐車場の一般車ゾーンとタクシーゾーンを入れ替え、新たなタクシーゾーンを整備する。一般車ゾーンの整備工事は2023年秋頃から開始される予定。

完成は2025年度を目途としているが、岡山駅前広場内の一般車駐車場はおよそ2年間、使用できなくなる。一般車送迎場は当面の間、従来どおり使用できるが、工事の進捗によっては規模の縮小や使用停止があるという。
なお、路面電車延伸事業の総事業費は66億円程度が見込まれており、そのうち、駅前広場整備は12億4000万円程度を占めている。
