マツダ毛籠専務「なんとか下期のスタートラインに立つことができた」 2022年4-9月決算

マツダ CX-60 XD
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マツダが11月10日に発表した2022年4月から9月までの連結決算は本業の儲けを示す営業利益が前年同期比39.0%増の552億円となった。上海ロックダウン影響で4月から7月期に195億円の営業赤字だった状況からはV字回復となる。

マツダの毛籠勝弘取締役専務執行役員は同日開いた決算説明会で「上海ロックダウンの影響で赤字に沈んだ第1四半期(4~7月期)の遅れを迅速に取り戻すため、上半期(4~9月期)の営業利益進捗率40%のチャレンジング目標を置いてグループを挙げて取り組んできたが、その目標をクリアし、なんとか下期のスタートラインに立つことができた」と総括した。

また「上半期は台数面では引き続き不安定な半導体調達の状況と上海ロックダウンからの回復期にあった自動車輸送船の不足に課題があって計画台数に対して未達となった。しかし固定費抑制の継続に加えて、販売現場での価格対応、上級グレード販売、販売費用の抑制など第あたりの収益改善に取り組んだ結果、収益力が引き続き改善した点を評価したい」とも述べた。

マツダの2022年度上半期の連結売上高は前年同期比9.8%増の1兆6425億円、連結出荷台数は同6.3%減の45万台だった。上半期業績や足元の経営環境を踏まえて2022年度通期の連結出荷台数計画を従来の118万台から110万台に下方修正する一方で、連結業績予想は売上、各段階の利益とも上方修正した。通期の営業利益は1400億円を見込む。従来予想から200億円の増額、前期との比較では34.3%増益となる予想だ。


《小松哲也》

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