画像解析で列車に近づく人を検知…ホームの安全性を向上 2023年度から相模線で検証

画像解析による人の列車接近検知の検証が行なわれる相模線のE131系500番台。
  • 画像解析による人の列車接近検知の検証が行なわれる相模線のE131系500番台。
  • 車載搭載型ホームモニタシステムの概要。
  • 相模線E131系500番台の車載搭載型ホームモニタシステムで使われる側面カメラ。
  • ホーム上で人の接近を検知した時の動作。
  • 人を検知するエリア。
  • 接近する人を検知した場合の表示イメージ。「接近検知」の警告が出る。
  • カメラが1台の場合、離れた人は小さく写り検知が困難になるため、車両の前後にそれぞれカメラを取り付け、双方で撮られた画像を統合して検知率を上げる工夫がなされる。

JR東日本は11月9日、列車へ接近する人を検知するシステムを開発したと発表した。

現在、JR東日本のワンマン列車では旅客の乗降状態を確認する手段として、車両側面に設置したカメラが写した画像を運転席に表示する車載搭載型ホームモニタシステムが使われているが、今回開発されたシステムはこれを活用し、ホーム上の人が列車に接近した状態を検知して乗務員に通知するというもので、混雑するホームにおいて「触車(しょくしゃ)」と呼ばれる列車接触などの事故を防ぐ効果が期待されているようだ。

車載搭載型ホームモニタシステムの概要。車載搭載型ホームモニタシステムの概要。

このシステムは2023年度から相模線のE131系500番台1編成に試験的に導入されることになっており、「実用化に向けて実際の営業列車での様々な時間帯や天候等の条件下における検知状態を検証していきます」としている。

ホーム上で人の接近を検知した時の動作。ホーム上で人の接近を検知した時の動作。
カメラが1台の場合、離れた人は小さく写り検知が困難になるため、車両の前後にそれぞれカメラを取り付け、双方で撮られた画像を統合して検知率を上げる工夫がなされる。カメラが1台の場合、離れた人は小さく写り検知が困難になるため、車両の前後にそれぞれカメラを取り付け、双方で撮られた画像を統合して検知率を上げる工夫がなされる。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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