村田製作所は、チップフェライトビーズとして世界で初めて1100MHz~1GHz帯の広帯域のノイズを低減し、さらに最大2.3Aの大電流にも対応した「BLM21HEシリーズ」を商品化し、11月より量産を開始すると発表した。
自動車業界では、ADAS(先進運転支援システム)の普及により自動車制御システム内部への無線技術の導入が加速。これらの無線通信にはGHz帯の高周波電波が使用されている。高周波での通信性能確保にはノイズ対策が必要であり、さらに既存のGHz帯以下のノイズ対策も実現するには、広帯域ノイズに対応したノイズ対策部品が有効だ。また、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)の電気駆動回路には大電流が流れており、大電流に対応した高周波を含む広帯域のノイズ対策部品が求められている。