JR北海道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズの4者は5月18日、北海道新幹線札幌延伸に向けた札幌駅南口再開発事業の整備方針を公表した。

この事業は札幌市と共同で推進する「(仮称)北5西1・西2地区市街地再開発事業」と呼ばれるもので、現在、バスターミナルと一体となった商業施設の「エスタ」部分と、道路1本東に隔てた札幌市所有地を合わせた2ha超えの用地に、ホテルやオフィス、バスターミナルが入る高さ約245mの43階建て高層ビルを建設する。
完成すれば、高さ約173m、38階建ての「JRタワー」を凌ぐ、北海道随一の高層建築物が誕生することになる。

このビルは新幹線札幌駅と直結しており、1階部分に設けられる2つのバスターミナルにより高度な交通結節機能を確保するとともに、「新幹線」「駅前広場」「バスターミナル待合」と称する3つのアトリウム(いずれも仮称)を設け、回遊性を高めるとしている。

事業については、秋頃の都市計画決定を目指して4月に都市計画手続が始められており、事業認可などを経て、2023年度中に着工、2028年度中に竣工する予定。