レンジローバースポーツ 新型に2種類のPHV、EVモードは113km…欧州設定

最大出力440psの「P440e」と510psの「P510e」

新アーキテクチャー「MLA-Flex」を採用

初採用の「アダプティブオフロードクルーズコントロール」

ランドローバー・レンジローバースポーツ 新型のPHV
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ランドローバーは5月10日、新型『レンジローバースポーツ』(Land Rover Range Rover Sport)に、欧州で2種類のプラグインハイブリッドPHV)を設定すると発表した。

◆最大出力440psの「P440e」と510psの「P510e」

新型には、「P440e」と「P510e」の2種類のPHVグレードが用意される。両グレードともに、3.0リットル直列6気筒「INGENIUM」ガソリンターボエンジンに、最大出力143psのモーターを組み合わせる。

P440eの場合、PHVシステム全体で最大出力440ps、最大トルク63.2kgmを獲得する。0-100km/h 加速は5.8秒の性能を発揮する。P510eでは、最大出力が510ps、最大トルクが71.4kgmに引き上げられる。0-100km/h 加速5.4秒の性能を可能にする。

バッテリーは、蓄電容量38.2kWhのリチウムイオンだ。EVモードでの航続は、最大で113km(WLTPサイクル)に到達する。実走行での航続は最大88km。これは一般的なレンジローバースポーツのユーザーの1回の移動距離の75%を、電力だけで走行できる充分な距離になるという。エンジン併用での航続は740km。CO2排出量は18g/kmに抑えられた。

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◆新アーキテクチャー「MLA-Flex」を採用

新型には、ランドローバーの新しいアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を採用した。MLA-Flexは、内燃機関、PHV、100%電気駆動のフルEVに対応できる。MLA-Flexは、パワートレインの柔軟性を高め、品質の新たなベンチマークとなるための取り組みの一環であり、ランドローバーの簡素化されたアーキテクチャー戦略の次なる一歩になるという。

新しい「ストーマーハンドリングパック」には、ダイナミックで俊敏なハンドリングのために、最新のシャシー技術を組み合わせる。その内容は、「ダイナミックレスポンスプロ」、「オールホイールステアリング」、「トルクベクタリングバイブレーキング付き電子制御アクティブディファレンシャル」、「コンフィギュアラブルプログラム」だ。

ダイナミックレスポンスプロは、48V駆動の電子制御アクティブロールコントロールシステムだ。各アクスルに最大1400Nmのトルクを加えることができ、ドライブエクスペリエンスと新レベルのボディコントロール、安定したコーナリングを実現する、と自負する。そして、低速域では俊敏性と操縦性、高速域では安定性を提供するオールホイールステアリングも採用している。

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◆初採用の「アダプティブオフロードクルーズコントロール」

ランドローバーの電動車アーキテクチャーの「EVA2」が、ソフトウェアの無線更新をはじめ、シームレスなコネクテッド技術をサポートする。63個の電子モジュールに対するリモートアップデートを行い、新型はそのモデルライフを通して、イノベーションやテクノロジー、サービスを最新の状態に維持する。

新型は、ランドローバー史上最もダイナミックなラグジュアリーパフォーマンスSUVを標榜する。最新のインテリジェントオールホイールドライブ「iAWD」を採用した。ランドローバーならではのオールテレイン機能を備えている。

初採用となるのが、「アダプティブオフロードクルーズコントロール」だ。これは、路面の状態に応じて安定走行を維持することで、難易度の高い複雑な地形でも走破できるよう、ドライバーを支援する。状況に応じて、4つの設定からひとつを選択すると、システムが自動的に速度を調整。これにより、ドライバーは操縦に集中することができる、としている。

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《森脇稔》

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