オートバックスセブンは、物流ソリューションを提供するGROUNDへ資本参加し、業務提携契約を締結。物流DXによる物流課題の解決を目指していく。
オートバックスセブンでは「5ヵ年ローリングプラン」を掲げ、より良質で豊かなサービスを提供するため、さまざまな施策を推進している。今回の提携は同プランで推進している7つの事業を支える5つの事業基盤の一つである「物流基盤」の構築に向けた取り組みとなる。
今回、GROUNDへ資本参加および業務提携契約を締結し、同社の物流施設統合管理・最適化システム「GWES」を活用するほか、物流ノウハウの共有化により、物流拠点における「在庫」の可視化および商品調達の最適化を軸とした各取り組みを推進する。
具体的には、全国のオートバックスグループ店舗へ配送する商品を保管する2つの物流拠点にGWESを導入する。在庫の可視化によって、物流拠点内の在庫数量や保管期間に加え、商品ごとの保管コストについても算定。商品調達時の判断材料の一つとして活用することで、在庫の最適化を図る。
また、オートバックスグループ店舗のPOS情報、各種販売企画情報、季節要因やマーケットデータなど、商品売上に影響を与える要因も考慮し、主に商品調達時に活用する売上予測を構築。AI活用なども含めたGROUNDのノウハウと技術を活用することで、物流拠点の仕入れの最適化につなげる。
さらに、EC事業の拡大や利益管理、在庫の効率化を図るため、小口配送に特化したEC物流センターを新設する。新物流拠点でもGROUNDのノウハウと技術を活用。既存の東日本/西日本ロジスティクスセンターと在庫および在庫情報を共有し、相互に在庫を融通し合うことで在庫の効率化を図る。