究極のRAV4! 豊田自動織機の山岳救助コンセプト…東京オートサロン2022で発表

豊田自動織機 / トヨタRAV4“5D ADVENTURE 2022”(東京オートサロン2022)
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トヨタ自動車から委託を受け、トヨタ『RAV4』や『ハリアー』などの企画やデザイン、生産にまで携わる豊田自動織機は、2022年1月14日に開幕した東京オートサロン2022に、山岳救助に特化した「RAV4“5D ADVENTURE 2022”」を出展。RAV4をさらに魅力的にし、ユーザーに提供できることを目指すという。

今回展示されたコンセプトモデルのテーマは、「究極のRAV4」。様々な分野のプロフェッショナルをリサーチすることで、RAV4の持つ運動性能やPHV、ハイブリッド性能などを生かした山岳救助に特化したモデルの制作を決めたと、自動車事業部製品企画部RV商品企画室の中村直之氏は説明する。

「実際の山岳救助隊の行動や思考、どういうような動きで救助に向かうかという流れを調べました。通常の山岳救助はヘリで向かうものですが、悪天候になるとヘリは飛べないので、そうなると山岳救助の方は車で救助に向かうそうなんです。その際に、少しでも救助する方の近くに行きたいという事で、そのためにはどうすればいいかという事を一番に考えています」

そしてまずは、安全な地形を読み取って走行できる、LiDAR(レーザー測距装置)を搭載。AR機能と重ね合わせることで、LiDARで読み取った安全な地形を視覚的に見ることを可能とし、隊員はその情報を元に山岳地帯の最深部へ進んでいくことができるという。

さらに、LiDAR、カメラ、照明など救助活動で必要な各種機能を装備した脱着可能なキューブユニットも搭載。クルマの天井部にはドローンもセットされていて、クルマではこれ以上奥に行けないと判断すると、ドローンの出動を促すアラートが起動し、クルマのステアリングとアクセルペダルでのドローン操作が可能となる仕組みとなっている。

そして、ドローンが救助者の所へたどり着くと、GPS発信機付きのファーストエイドキットを投下。そのGPS情報を頼りに、隊員は救助に向かうことができると説明された。

また、山岳救助隊が、救助地点で着替えをするという決まりを考慮し、取り出しやすさと収納力を強化したアウトサイドストレージを追加。救助者を乗せたストレッチャーをそのまま積載できるよう、前席までがフルフラットとなるシートアレンジが実現されている。

他にも、クルマのデッドスペースを有効活用する意味で、外側にも収納スペースを追加。汚れたものや匂いのキツイものなど、車内への持ち込みが躊躇されるような汚物を外側の収納に入れることもできる。

というように、様々な多くの工夫が散りばめられた「RAV4コンセプトモデル」だが、基本、市販化は考えられてはいないと、中村氏は説明する。

「我々は、こういった機能を開発することで、次の提案に結び付けることができればいいなと考えています。このコンセプトモデルを見た皆さんの色々な意見を頂いて、トヨタさんとの協業の中で、本当に使えるものはなんだろうというような、ヒントを知っていくというのが、このコンセプトモデルを展示する意義。

今回は、山岳救助をテーマにしましたが、この中の機能の一つ一つが例えば、アウトドアだったり、車内オフィスだったりと、様々なことに応用できると思うので、そういった意見を多くの方から頂けると嬉しいです」

《先川知香》

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