急げ!! 見納め、乗り納め…メガウェブが12月31日で22年の歴史に幕[新聞ウォッチ]

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様々な方面で大きな節目を迎えた年の暮れである。

「日本マラソンの父」と言われた金栗四三氏の功績をたたえ、戦後間もなくスタートした「福岡国際マラソン」が、きのう(12月5日)開催の第75回大会で、ケニア出身のマイケル・ギザエ選手(スズキ所属)が優勝を飾ったのを最後に、長い歴史に幕を下ろした。その前日(4日)にはプロ野球・埼玉西武ライオンズのファン感謝イベントで、今季限りで現役を引退する松坂大輔投手の引退セレモニーが行われ、「平成の名勝負」を繰り広げた好敵手のイチロー氏もサプライズで登場し、花束を贈ってねぎらう場面もあった。

「平成の怪物」と呼ばれた松坂投手がドラフト1位で西武に入団し、スーパールーキーとして初登板したのは1999年4月7日のこと。思えば、トヨタ自動車が、東京・お台場の幻の「世界都市博覧会」跡地の臨海副都心エリアに、クルマのテーパークとして「MEGA WEB(メガウェブ)」を鳴り物入りでオープンしたのも、ちょうど同じ時期だったと記憶する。

そのメガウェブが、この年末に閉館すると聞いて、見納めのつもりで個人的にも思い出深い館内を訪ねた。

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「緊急事態宣言でしばらく休館が続き、ご迷惑をかけましたが、解除後の10月からはイベントなども再開され、クルマ好きのファミリーやカップルなどの来場者が増えて、最新モデルの展示や体験試乗などを楽しみながらも、改めて、閉館を惜しむ声の大きさに驚いています」。運営会社のアムラックストヨタの田中均社長が感慨深げに話す。

館内のコーナーに年表形式で特別展示している「22年の歩み」によると、このメガウェブが「モビリティの楽しさ」やトヨタの情報発信拠点として誕生したのは1999年3月19日。2007年には累計来場者5000万人、2016年に1億人の大台を突破。そしてコロナ前には中国などアジアを中心に海外からの観光客も多く訪れて、開館以来の22年間で、日本の人口を超える1億2700万人が来場したという。

当初の計画では10年間の契約でオープンしたものの、近隣エリアの再開発の遅れなどで期間延長を重ねてきたが、施設の老朽化やパレットタウンの建て替え計画も動き出したことから、メガウェブの施設としてはこの大晦日の12月31日午後7時で、22年の歴史に幕を下ろす。隣接の商業施設のヴィーナスフォートは来年3月27日、お台場のシンボルタワーにもなっていた大観覧車は8月31日まで営業を続けるが、閉鎖・解体工事後の跡地には、トヨタグループの東和不動産が多目的ホールなどを備えた大型複合アリーナを2025年秋にもオーブする予定で、臨海副都心エリアは新たな時代を迎える。

それにしてもノスタルジックに再現された街並みに展示された懐かしい往年の名車の数々や、まつやま たかし氏の「イラストで巡る世界の街角とクルマ」の期間限定の展示コーナーなど、クルマ愛好家たちに親しまれた「ヒストリーガレージ」も、あと数日で姿を消してしまうのは、師走の冷たい風を受けながら、何とも言いようのない寂しさを感じる。

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2021年12月6日付

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《福田俊之》

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