フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)の主力ブランド、フォルクスワーゲン乗用車は10月28日、2021年1~9月期の決算を発表した。
同社の発表によると、2021年1~9月期の売上高は554億6700万ユーロ(約7兆3100億円)だった。前年同期の471億8400万ユーロに対して、17.6%増と2年ぶりに前年実績を上回った。
また、2021年1~9月期の営業利益は、15億8900万ユーロ(約2094億円)だった。前年同期の9億6900万ユーロの赤字から、黒字回復を果たしている。
前年同期は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大により、工場の生産の一時停止や、ディーラーの営業を一時見合わせた影響が、赤字の要因となった。2021年上半期(1~6月)はこれがなくなり、利益を確保した。
フォルクスワーゲン乗用車ブランドのアレクサンダー・ザイツCFO(最高財務責任者)は、「2021年上半期の業績は好調だったが、第3四半期(7~9月)は半導体不足の影響を受けて、大幅な生産減少と在庫の低下を招いた。ただし、第4四半期(10~12月)の業績はプラスに戻ると予想している」と述べている。