対策土問題で揺れた北海道新幹線札樽トンネルの富丘工区、8月31日から掘削開始へ

富丘工区のトンネル斜坑口。
  • 富丘工区のトンネル斜坑口。
  • 札樽トンネルの位置(上)と富丘工区の区間(下)。
  • 札樽トンネル部分の平面図(上)と縦断面図(下)。札幌の市街地区間は地下トンネルで抜けるが、その西側は天狗山や手稲山が連なる山岳トンネルのため、有害物質を含む発生土(対策土)の懸念から着工が遅れていた。

独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は8月25日、北海道新幹線札樽トンネル富丘工区の掘削を8月31日から開始する予定になったと発表した。

同トンネルは小樽市朝里(あさり)付近と札幌市中央区の間に建設される全長約26.2kmのトンネルだが、有害物質を含む「対策土」と呼ばれるものが含まれている怖れがあることから、山岳部分を受け持つ札幌市内の星置(ほしおき)工区と富丘工区の着工が大幅に遅れていた。

富丘工区は全長4.5kmで、テイネオリンピアゴルフ場に近い札幌市手稲区手稲本町地内から掘削が開始される。現在は準備工事が進められているが、鉄道・運輸機構では「環境に配慮しながら、安全に留意して進めてまいります」としている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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