新連載[サウンドユニット セッティング法]メインユニット…基本的な配線

市販メインユニットの一例(クラリオン・NXV997D)。
  • 市販メインユニットの一例(クラリオン・NXV997D)。

当連載では、カーオーディオ製品の取り付けにまつわるあれこれを解説しながら、カーオーディオの面白さや奥深さを紐解こうと試みている。まずは、システムの核となる「メインユニット」の取り付けに関する事柄を説明している。今回は、基本的な配線方法について解説する。

「メインユニット」の交換を行う際にはまず、前回説明したとおり純正「メインユニット」を外す必要があり、そのためには周辺パネルを取り外さなければならない。そしてパネル類を外し終わると、「メインユニット」自体を固定しているネジにアクセスできるので、それらを外せば本体を取り外せる。

なお純正「メインユニット」を取り外す際には、配線が接続されているのでそれを破損しないように注意する必要がある。慌てて本体を引き抜くと、配線にダメージを与えかねない。

ちなみに純正の配線は以下のようになっている。純正「メインユニット」からは配線の束が出ていて、その先端にはカプラーが装着されている。そしてそのカプラーは、車両側から伸びている配線のカプラーとジョイントされている。なので、純正「メインユニット」をある程度引き抜いてカプラーが見えたらそれを手で外し、その上で本体を引き抜く。そうすれば配線を傷めずにすむ。

で、交換する市販「メインユニット」の基本的な配線作業は、以下のように実行される。まず、市販の「メインユニット」のハーネスの状況から説明しよう。付属しているハーネスは片側がカプラーになっていて、もう片側は配線が1本1本分離していてそれぞれの先端にはギボシ端子が装着されている。そしてそのカプラーは「メインユニット」に、ギボシ端子は車両側のハーネスへとそれぞれ接続することとなる。

というわけで付属ハーネスの車体側はカプラー化されてはいないので、「変換ハーネス」なるものが別途必要となる。「変換ハーネス」とは、市販「メインユニット」のハーネスと、車体側のハーネスとを接続するための中間パーツとなるものだ。複数のメーカーから各車体メーカーごとで用意されているので、取り付けるクルマに合う「変換ハーネス」を購入する。

で、「変換ハーネス」は片側がカプラーになっていて、片側は配線が1本1本分離していて各線の先端にギボシ端子が装着されている。その1本1本の配線を「メインユニット」のハーネスの1本1本に間違わないように接続し、そしてその作業が完了したら、「変換ハーネス」のカプラーを車両側のカプラーに接続し、「メインユニット」のハーネスのカプラーを「メインユニット」に差し込む。これにて基本の配線作業が終了となる。

今回はここまでとさせていただく。次回は、配線に付随して行われること等を説明していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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