フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は5月10日、トラックとバス部門の「トレイトン」(TRATON)の2021年第1四半期(1~3月)決算を発表した。
フォルクスワーゲングループは2015年、傘下の商用車メーカーを再編し、フォルクスワーゲン・トラック&バス社を設立した。2018年には、トレイトンに社名を変更。トレイトンには、フォルクスワーゲングループ傘下のドイツのMAN、スウェーデンのスカニアなどが属する。
トレイトンの2021年第1四半期決算では、売上高がおよそ65億ユーロ(約8580億円)。前年同期のおよそ57億ユーロに対して、15%増と2年ぶりに前年実績を上回った。
また、2021年第1四半期の調整後の営業利益は、およそ5億1600万ユーロ(約680億円)。前年同期の1億6100万ユーロに対して、およそ3.2倍と大幅な増益となった。
大幅な増益となったのは、前年同期が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響により、減益となっていた反動増。今期の世界新車販売は6万0300台で、前年同期に対して31%増と伸びている。