積水樹脂は、歩道へのクルマの進入を防ぐ高強度車止め「プロテクトボラード」を4月1日より発売する。
2019年5月に発生した大津市内での交差点における事故等、歩道への車両進入や暴走による歩行者を巻き込んだ交通事故が後を絶たない。積水樹脂ではこうした社会課題を解決すべく、従来実現できなかった「車両の突破を防ぐ耐衝撃性能を備えた車止め」を開発した。
車止めの支柱は、丸型や角型鋼管が一般的だが、積水樹脂では様々な断面形状のトライアンドエラーを繰り返し、鋼管支柱と補強芯材を組合わせた独自の二重鋼管構造コアユニットを開発。断面変形を抑え車両衝突時にかかるエネルギーを受け止める。
同社が行った衝突試験では、コンクリート基礎タイプの場合、1.17トンの乗用車による40km/hでの衝突を受け止めた。さらに土中打込みタイプの場合、車止めが45km/hでの突破を防止。優れた耐衝撃性能を証明した。
積水樹脂では、本製品を4月1日より全国自治体の交差点安全対策や生活道路・通学路の安全対策向けに本格発売を開始するとともに、コンビニエンスストアやドラッグストア、大型商業施設の駐車場安全対策としても展開を進めていく。