日本ならではの多様性を基盤としたDXの実現

物流DX(日立物流)
  • 物流DX(日立物流)
  • スマートウェアハウス(日立物流)
  • 物流に対する日本と欧米の考え方の差異
  • 日本ならではの多様性を基盤としたDXの実現

日立物流の「DX戦略」

2021年1月、国内最大の3PL事業者(3rd Party Logistics/荷主の物流業務を包括的に受託し、荷主の立場から物流の最適化を実現する事業者)である日立物流は、「DX戦略 -「LOGISTEED2021」実現に向けて-」を発表した。政府では、次期「総合物流施策大綱」において「物流DX」の推進を基軸とすべく、閣議決定に向けた検討が進められている。結果論かもしれないが、絶妙なタイミングでの発表であったことは間違いない。

日立物流は、「DX戦略」の方針として「CPS(Cyber Physical System)と協創による価値創造」を掲げた。現場にある多様なデータを戦略的に活用すること、様々な協創パートナーとのオープンイノベーションを活性化することを内外に示したといえる。

物流DX(日立物流)

同「DX戦略」では、以下の6つの重点施策も明示されている。

(1) 協創によりデータを価値に変えるエクスターナルDX

(2) 業務を効率化しデータを集約するインターナルDX

(3) DXを実現する組織づくり・人財

(4) ITガバナンスの強化

(5) DX関連の投資を継続

(6) KPIの設定・管理によるDX分野でのPDCAサイクルの確立


《小野塚 征志》

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