11月15日に開催された、D1GP第6戦エビス西。D1GPとしては初開催となったエビス西コースにて、LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGEの小橋正典が今シーズン4度目の優勝を果たした。
午前中に行われた単走決勝では、様々な混乱が発生した。まずは基準となるDOSS審査。今回のエビス西コースはストレートからのヘアピンが2つとシンプルなコースに見える。ただし、単走決勝では振り出しの“ゾーン1”に続く、第1ヘアピン外側にある“ゾーン2”を外す選手が続出。このゾーン2の攻略が大きく明暗をわける結果となった。D1GP Rd.6 EBISU WEST単走で優勝を果たしたのは、FAT FIVE RACINGの松山北斗。高いスピードと角度を両立した走りで、単走優勝となった。注目はランキング2位、Team TOYO TIRES DRIFTの川畑。マシンセッティングが合わず、残念ながら単走での敗退となってしまった。
D1GP Rd.6 EBISU WEST決勝の追走トーナメントでも、やはり単走での上位選手が順調に駒を進めていく。ベスト16の注目のカードは、昨シーズンチャンピオンの横井と齋藤太吾の対戦。齋藤太吾の後追い時に第2ヘアピンで接触してしまい横井が勝利。
D1GP Rd.6 EBISU WESTランキング上位陣では小橋と横井のみベスト8へと進出。ベスト4終了時点では、ベスト8を勝ち上がった小橋、横井につづいて、前戦で15年ぶりに優勝した植尾、単走優勝の松山と実力者のみが残る展開となる。
準決勝1組目は松山と横井の対戦。松山先行の1本目、横井がきっちりと接近ドリフトを決めたのに対し、松山は先行でのゾーン外しと後追い時に詰めきれず横井が勝利。
一方、準決勝2組目は小橋と植尾の対戦。小橋先行の1本目、第2ヘアピンで植尾がインに飛び込むが、2本目の後追い時に同じく第2ヘアピンで小橋と接触してストップ。小橋が決勝へと進んだ。D1GP Rd.6 EBISU WEST決勝は小橋と横井の対戦。2本の走行はイーブンの判定でサドンデスへ。サドンデス1本目は横井が先行、小橋は後追いで同時振りから見事に合わせて大きくアドバンテージを獲得。2本目の先行でも横井の追撃から逃げ切り優勝、今シーズン4勝目を獲得した。夏のエビス2連戦も優勝した小橋は、エビス西も優勝したことで見事に“エビスマイスター”となった。
D1GP Rd.6 EBISU WEST今シーズンのD1GPは1月30日、31日にダブルファイナルで開催となる第7戦、第8戦の筑波が最終戦となる。今回の優勝で大きくタイトルに近づいた小橋は32ポイント差でランキング1位に。2位/3位に上がった藤野、横井にもチャンスがあるが、川畑の4位からの大逆転にも期待したい。ダブルファイナルでは大量ポイント獲得の可能性もあるため、最終戦はさらに熱い走りを見ることができるはずだ。
D1GP Rd.6 EBISU WEST■D1GP 第6戦 エビス西 最終順位
1.小橋正典(LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGE)
2.横井昌志(NANKANG TIRE DRIFT TEAM D-MAX)
3.松山北斗(FAT FIVE RACING)
4.植尾勝浩(VALINO)
5.松井有紀夫(Team RE雨宮 K&N)
6.内海章乃(SAILUN TIRE DIXCEL MOTORSPORT)
7.日比野哲也(SAILUN TIRE SUNRISE)
8.上野高広(TEAM VERTEX SAILUN TIRE)
9.末永直登(LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGE)
10.藤野秀之(Team TOYO TIRES DRIFT - 1)