F.C.C. TSR ホンダ フランス、新型CBRで初参戦のル・マン24モトを制す

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F.C.C. TSR ホンダ フランスは、8月27日から30日に開催された「ル・マン24モト」に新型『CBR1000RR-R』で初参戦。初の24時間レースで世界初優勝を飾った。

史上初の無観客となったル・マン24モト。F.C.C. TSR ホンダ フランスは、ジョシュ・フックが予選前のフリー走行で右足を痛めるアクシデント。決勝前のウォームアップ走行を見合わせるなど、変転はあったものの、全員でチームを支えていく構えで、スタートライダーのみ、ジョシュからマイク・ディ・メリオに変更して24時間の決勝レースに臨んだ。

マイクは、オープニングラップ終了のストレートでトップに浮上すると、そのままトップをキープして2番手のジョシュに引き継ぐ。しかし、レースは序盤から荒れ気味、ジョシュに代わってしばらくすると早くも雨がパラリ。フレディ・フォーレイに代わった直後にはセーフティカー(SC)の介入や転倒車両も発生。トップのチームも転倒し、フレディは再びトップに浮上する。

タフな24時間が予感される中、マイクの2スティント目の冒頭、前を行くトップが転倒するアクシデント。108周目、再びトップに立ったマイクはトップのまま次のジョシュに交代。続くフレディと、結局その後はトップを譲ることなく、この変則的かつ史上初の無観客ル・マンで優勝を遂げた。

F.C.C. TSR ホンダ フランスは、順調に勝利を飾ったかに見えるが、実際には突然の降雨に対するタイヤチョイスや交換のタイミング、その他にもいろいろな場面、マイナートラブルなども出現。その都度どのタイミングで何をどうするのかスタッフとも話をし、ピット作業も速さよりも確実性を重視するなど、チーム全員でこの24時間を乗り切ってきた。

F.C.C. TSR ホンダ フランスは、8時間経過、16時間経過時点の順位に対して獲得できるボーナスポイントもそれぞれ1位の10ポイントを獲得。そして優勝の40ポイント、予選順位の2ポイント.これらの合計62ポイントを加えた87ポイントで世界ランキングは一気に2位に浮上。現在のトップ差は40ポイントあり、チャンピオンシップはまだ遠いが、昨年登場した新型『CBR1000RR-R』を世界初優勝に導くという、最高の結果を残した。

藤井正和チーム総監督のコメント

今回のレースについての思いは様々ある。もちろん今回のル・マンは勝ちたかったレースだし、何より新型CBRのEWC初参戦、初24時間レース、そして世界初優勝を達成できたことは自負したい。

しかし、レースやバイクとは全く違うコロナ禍、しかもパンデミックという世界的な流行の中、果たしてレースなんてできるのか? 一体たどり着けるのか? そんなものを乗り越えて自分たちのマシンが組み上げられる喜び、自分たちのマシンでレースができる喜び、チームがこうして集まって一緒になって戦う喜びを多くの皆さんと分かち合って乗り越えていきたい、そんな思いがとても強く感じられるレースだった。皆さん一緒に頑張りましょう。

《纐纈敏也@DAYS》

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