FCAとPSA、合併後の新社名は「ステランティス」に決定

FCAとPSAグループの合併後の新会社「ステランティス」のロゴ
  • FCAとPSAグループの合併後の新会社「ステランティス」のロゴ
  • PSA(左)とFCAの従来のロゴ
  • 合併に合意する両社首脳(2019年12月)

FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)とPSAグループは7月15日、両社の合併後の新会社の名前を、「ステランティス」(STELLANTIS)に決定した、と発表した。

ステランティスとは、ラテン語の「stello」に由来し、「星で明るくなる」ことを意味する。ステランティスに決定したのは、FCAとPSAグループのそれぞれの豊かな歴史に敬意を表すとともに、自動車業界を変える合併を推進するエネルギーを表現しているという。

両社の対等合併によって、世界新車販売台数は、年間およそ870万台になる。フォルクスワーゲングループ、ルノー日産三菱アライアンス、トヨタグループに次いで、世界第4位の自動車グループが誕生する。

合併後の新会社は、高級車、大衆車からSUVやトラック、小型商用車に至るまで、すべての主要セグメントをカバーする。北米と中南米におけるFCAの強みと、欧州におけるPSAグループの強みを生かすことが可能になる。

また、車両のプラットフォーム、エンジン、新技術への投資を最適化し、規模を拡大することで、シナジー効果を追求する。量販モデルの3分の2以上を2つのプラットフォームに集約し、小型プラットフォームとコンパクト/ミッドサイズプラットフォームを、年間およそ300万台の車両が使用する。

なお、両社の合併プロジェクトの完了は、2021年第1四半期(1~3月)の予定だ。両社の株主による臨時株主総会での承認、独占禁止法や他の規制への適合が、合併プロジェクト完了の条件になる、としている。合併に合意する両社首脳(2019年12月)合併に合意する両社首脳(2019年12月)

《森脇稔》

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