長崎の路面電車で5回目の脱線事故…過去4回の事故と同じ市民会館交差点で 4月21日発生

2015年10月、3回目の脱線事故が起きた現場。当時は「公会堂前」と称していた。
  • 2015年10月、3回目の脱線事故が起きた現場。当時は「公会堂前」と称していた。
  • 長崎電気軌道(資料画像)

長崎電気軌道(長崎電軌)は4月21日15時25分、蛍茶屋支線と桜町支線の分岐点にあたる市民会館交差点付近で脱線事故が発生したことを公式ツイッターで明らかにした。

これにより、蛍茶屋~市民会館間で運行を見合わせており、15時50分時点の情報によると、赤迫からの3号系統、崇福寺からの4号系統、石橋からの5号系統は、それぞれ市民会館停留場で折返し運行を行なっているという。

現場は2007年5月に2回、2015年10月に1回、2016年6月に1回の計4回、脱線事故が発生しており、今回で5回目となる。

4回目の事故では、「クロッシング」と呼ばれるポイントの線路が交差する箇所にある「ガードノーズ」と呼ばれるV字上のレールが、車輪が繰り返し接触したことにより変形し、車輪が乗り上がりやすい状態になったことが直接の原因と推定された。

これを受けて長崎電軌は、3号系統の蛍茶屋→赤迫間を長期運休させて、現場の曲線半径を20mから35mとする緩和策や、ガードノーズと車輪の接触を軽減する改良策などを図り、同系統は2017年11月に全面復旧していた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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