JR蘇我駅からそれほど遠くない、“東京湾岸道路(国道357号、旧国道16号)”沿いに店舗を構える実力店、「プロショップ ヴォーグ」(千葉市中央区今井3丁目28-15)。当サイトの登録店第1号でもある同店を、久々に訪問した。
店内はショールームもピットも至って清潔で、新築の雰囲気を随所に残す。現在の店舗で営業を開始してすでに16年が経過しているとのことだが、そのようには到底見えない。まずは綺麗に保てている秘訣を同店代表の渡邊達也さんに訊ねると、「毎日8時に出社して掃除をしていますから(笑)」との答が返ってきた。日々、オープン時刻の2時間前から準備し、来店するユーザーが快適に過ごせるよう心配りがなされている、というわけなのだ。
さて、改めて渡邊さんに、開業に至る経緯を教えてもらった。
「若い頃からバイクが好きでクルマも好きで、そして音楽も好きでした。中学生の頃には小遣いを貯めてコンポを買いその頃に流行っていた洋楽を聴いて、高校生の頃にはバンドブームだったので、ギターを手に入れてバンドを組みました。
そんなだったので、自然とカーオーディオプロショップで働き始めて。そしてその当初から、“いつかは自分でお店を持ちたい”と考えていたんです」
ちなみに「プロショップ ヴォーグ」の名前が全国に向けて発信されたのは、2002年に開催された『MES(モービル・エレクトロニクス・ショー)』だ。当時、インドアのカーオーディオ・イベントとして国内最大級の規模を誇っていた同ショーに、開業直前のタイミングで果敢に出展。デモカーの音は、来場者の間で話題を呼んだ。
この戦略が功を奏し、「プロショップ ヴォーグ」は順調な船出を果たす。そしてその2年後に店舗を現在の場所に移転し、以後、全国からユーザーを集める人気店へと成長していく。
ところで「プロショップ ヴォーグ」というと、国産ハイエンドブランド“ビーウィズ”の使い手としても有名だ。“ビーウィズ”製ツイーターのオリジナル専用アルミエンクロージャーも開発し、店内に常時展示しているデモカーにも、“ビーウィズ”のハイエンドフルシステムが搭載されている。
「ショップのバリューを高めるためには何かで“一流”になる必要がある、そんな思いを開業当初から持っていました。それを実践する題材として、“ビーウィズ”を選んだんです。自分がもっとも信頼できるブランドの製品をどこよりも使いこなせるようになろうと。“ビーウィズ”製品は、サウンドがとにもかくにも“無色透明”で自分が理想とする音をもっとも再現しやすいんです。製品コンセプトも理に叶っていますし、疑問に思うことに対しての解答もすべて持ち合わせていて、それらにもいちいち納得できます。クオリティが高いことを疑う余地はありません。
ただし、“ビーウィズ”製品だけをおすすめしているわけではありません。お客様のご要望を最優先しています。ほぼすべてのブランドの製品を取り扱っていますし」
接客におけるポリシーについて、さらに詳しく教えてもらった。
「ステップアップしやすいシステムをご提案したいと考えています。後から“もっと音を良くしたい”と思われた時に、“買い替え”ではなく“買い足し”でそれが実現できるように。そして、どのようなご依頼に対しても、期待されている以上の音に仕上げられるよう努めています」
来店するユーザー層についても訊いてみた。
「幅広い方々にお越しいただけています。初めてのスピーカー交換をされる方からベテランの方まで。“これまで何をやっても思うような音が得られなかった”という方が来られることも少なくないですね。そのような方にはまず、“調整体感”をおすすめしています。現状組まれているシステムの機能を使って最大限性能を引き出す調整を施し、その音を聴いていただきます。それだけで大満足されて帰られる方もいらっしゃいますし、そこで当店の技術を認めていただけて、システム変更の相談をされる方もいらっしゃいます。
カーオーディオを嫌いになる方を減らしたいとも、常々思っています。“何をやってもだめだ”と諦めてしまう前に、ぜひともご来店いただきたいですね。すべての方に納得していただける、満足していただけるサウンドをご提供したいと考えています」
音楽が好きでドライブが好きならば、「プロショップ ヴォーグ」は実に頼りになる。今よりもっと良い音が聴きたいという思いがあれば、気軽に足を運んでみよう。新しい発見に出会えることは、間違いない。