秋田県の鷹巣(たかのす)駅(北秋田市)と角館(かくのだて)駅(仙北市)を結ぶ秋田内陸線を運営する秋田内陸縦貫鉄道は1月9日、開業30周年を記念して2月1日から運行を開始する新しい観光列車の名称を『笑EMI』に決定したと発表した。
この観光列車は、1989年に急行『もりよし』にデビューした両運転台タイプの気動車・AN8900形8905号を改造したもので、木目を活かした車内にボックスシートや窓向きのシート、テーブルなどが設置される。
決定した名称は「スマイルレールの名のごとく、人々の笑顔を乗せて走り続けてほしい」という願いを込めたもので、親しみやすさやわかりやすさ、覚えやすさなどが選定の理由に挙げられている。
定期列車では、急行『もりよし』のうち、土・日曜に運行する分に充当され、それ以外はイベント列車や貸切列車で運用される。
なお、営業運行開始に先がけて、1月31日には阿仁合(あにあい)駅(秋田県北秋田市)で13時10分からお披露目会を開催。14時からの出発式の後、14時8分から14時49分まで試乗列車が阿仁合~比立内(ひたちない)間を1往復し、15時35分~16時5分には阿仁合駅で内覧会を開催する。
試乗列車の乗車申込みは1月20日まで秋田内陸縦貫鉄道のウェブサイトで受け付ける。申込みは1人1回限りで、2人まで応募できる。