総合旅行プラットフォームを運営するエアトリは、20~70代の男女1150名を対象に「あおり運転の罰則」に関する調査を実施。過半数が「懲役刑」や「一生涯免許停止」などの厳罰が妥当であると考えていることがわかった。
調査結果によると、あおり運転の厳罰化については87.5%が「賛成」と回答するなど、歓迎ムードであることが分かった。具体的な罰則として「免許停止」を挙げたところ、「十分な罰則である」と回答したのは42.9%、「罰則としては不十分である」は47.7%と意見が拮抗。「不十分」と答えた人に必要だと思う罰則を尋ねたところ(複数回答)、最も意見が多かったのは「懲役刑(労務作業のある身柄拘束刑)」(56.4%)、2位の「一生涯の免許停止」(54.2%)までが過半数となった。
また厳罰化に伴い、あおり運転の定義をどうするかに注目が集まっているが、それについては33.3%が「過度にハイビーム・パッシングをしたり、クラクションを鳴らしたら」と回答。一方で13.6%は「定義付けるのは無理だと思う」と回答し、「過度」の判断も難しく、あおり運転の取り締まりの難しさが窺えた。
次に、あおられる要因になるような運転に関しても罰則が必要だと思うかとの質問では、45.9%が「必要」と回答し、「不要」は13.8%に留まった。やはりあおられるような運転の仕方をしている人にも罰則が必要だと考えている人が多いようだ。必要と回答した人に対し、どのような運転が対象となるか聞いたところ(複数回答)、「低速で追い越し車線を走行」(71.0%)、「ウィンカーを出さない、出すのが遅い」(62.7%)を抑えて、「無理矢理の割り込み」(81.1%)が1位となった。
最後に、運転への自信別であおり運転の被害にあったことはあるかを尋ねたところ、「運転に自信がない」人(52.9%)よりも「運転に自信がある」人(69.3%)の方が多かった。あおられる要因ともなる「無理矢理の割り込み」や「ウィンカーを出さない、出すのが遅い」といった行動は、運転に慣れた人こそやりそうなものであり、運転上級者こそ今一度自身の運転の仕方を見直すべきなのかもしれない。